先週の金曜日、中野 Sweet Rain にて、うずらぎぬ(さがゆきvo,g 水谷浩章b)のライブでした。
最初にさがさんとDUOを始めたときは、何も決めごとなしの即興。それから少しずつ、さがさんのオリジナルをやってみたりもして。2011年に録音したアルバムのため、打ち合わせしてたら、さがさんが曲をたくさん持ってきてくれて、なんとなくそれ以来、そのスタイルが「うずらぎぬ」みたいになってたんだけど、、、
今年に入ってから、それをもう一回取っ払ってみようと思ったんですね。
さがさんの曲はどれも素敵だし、そのメロディーや言葉を愛しむようなDUOの演奏は、とっても好きなんだけど、最初の即興をやっていたときからの流れで自然にそうなった曲たちも、そのイメージが固まってしまって、逆に不自由になってきたような気がしたのです。
ちょっと待てよ。僕たちそんな事やりたかったんじゃないよね? ってね。
これまでなんとなく出来てしまったアレンジや構成を全部取っ払って、どれも初めて触る曲のように演奏してみよう。
僕も毎回、即興のモチーフになるような、シンプルな曲を書いて持っていくようにしました。
これが、とっても新鮮で良いんですよ。
あぁ、どうしてこんなに単純で初歩的なことを忘れてしまったんでしょう。
2人とも、レコーディングや日々の演奏の中で偶然生まれたものが、あまりに素敵で、それを「大切にしたい!」って思いすぎてたのかもしれませんね。
そう、我々の稼業はいつも、一期一会。その一瞬一瞬が初めてで、終わりなんです。
そう思ったら、なんでもありだ〜〜〜。
前回のライブ後、写真を撮ろうって時にお互いの楽器を持ち替えてみたら、その写真がなんか良くて、よし、じゃぁつぎはこういう曲をやろう! って、本当に書いていったんですよ。普段全く弾かないガットギターを一夜漬で練習していって・・・
前日の夜にメールで譜面を送ったら、さがさんがポルトガル語の歌詞を付けてきてくれて、ベースの弾き語り。歌はもちろん、いつもどおり素晴らしいんだけど、即興で弾いてくれたコントラバスソロが、完璧! なんなんだ、この人は?!
レコーディングの1ヶ月前くらいに始めたというギターは、録音の時「手が、いた〜い」とか言ってたくせに、あっという間に上手くなっちゃったし。才能なんでしょうね。羨ましい・・・
そんな「うずらぎぬ」の次のライブは、12月5日(土) 同じく、Sweet Rain にて。
12月、ずいぶん先ですね。その前にどこかで出来ないかなぁ・・・