横浜野毛の "包丁処 たち花" にて、『第62回 横浜なめろう会』でした。
店からのリクエストが「phonolite strings で!」「スペースの都合により、3人編成で」かなり悩みましたが、ピンポイントでオファーされた日程にちょうどOKだった 歩さん、裕子さんとのトリオでのぞむことにしました。
いつもは、織絵さん、朱美ちゃんもいて5人でやっていることを3人でやろうってんですから、メンバーそれぞれに負担はかかります。トリオ用にアレンジしなおしたり、そもそも3人では無理な曲がほとんどですから、新たに別の曲をアレンジしたり、歩さん、裕子さんに曲を持ってきてもらったり。一昨日みっちりリハーサルもしたのですが、初めておじゃまする、しかも居酒屋さんというシチュエーションにいささか緊張して少し早めに到着すると、いきなり大将から
「水谷さん。うちのテーマ曲があるんですよ。やっていただけますか?」
はい、そりゃ、もう頑張ってやらせていただきますが、どんな曲ですか?
「Take 5 なんですけどね。演奏の前に私が喋りますから。そしたらこれを演奏していただいて。そうしないと始まらないんですよ」
なるほど。メンバーがジャズ系の方だったら、すぐに出来そうだけど、、、 カウンターを借りて、いちおう譜面を書きます。オリジナルは、Ebマイナーだっけ? 僕が中学生の頃、初めてジャズというものに触れた曲だったな。ビオラとチェロでやるなら、少しキーを上げた方が良さそう。
そうこうしているうちにメンバーが揃ってリハーサル開始。たしかに、このスペースだと3人がギリギリですね。僕の右隣で弾いている歩さんが気を使ってくれているのがわかる。ボーイングが交錯するとチェロの弓先が僕の右手に刺さりそうになる。女将さんがテーブルや料理の準備で僕たちの前を通る度に演奏の手を休めて譜面台を避けてあげなければならない。
そして、いよいよライブ開始。
目の前のテーブルやカウンターには、本当に美味しそうな料理が次々と並びます。
演奏中も、グラスに氷を注ぐ音、お皿のカチャカチャという音、「料理が出来たから取りに来て」の合図「ち〜ん」、空調や換気扇の音、美味しそうな料理の香り、開け放った入り口から雨の匂い、表の歩道を歩く人の靴音、いろいろ混じって、全部が音楽の一部みたいな、不思議なライブでした。
友達も沢山来てくれて、とっても盛り上がりました。そして、演奏後は、僕たちも美味しい料理の数々をいただきました。歩さんも裕子さんも、ビールや日本酒を飲んでご機嫌です。
店の常連さんや、友達といろんな話で盛り上がり、あまりに美味しい料理を沢山いただいて、お酒を呑んでない僕までほろ酔い気分です。
楽しかった〜〜〜。美味しかった〜〜〜!!
ご馳走様でした!
写真は、高校の同級生、坂田くんのところから拝借しました。